それは、一人の現役漫画家が挑む、愛と感動の一大巨篇。競技「エクストリーム・ラブプラス」を記録した同人誌・完結編

KAZUHA2010-02-19


タイトル :エクストリームラブプラスどうでしょう 2009秋 北海道編
サークル :こもれびのーと
作者   :もみじ真魚
発行年月日:2010年2月14日
ページ数 :32P
サイズ  :B5
形態   :フルカラー
年齢制限 :なし
ジャンル :愛。



違う! この方は、最早ラブプラス・エクストリーマーの域を超えている!!
これは「エクストリーム・ラブプラス」本ではないッ! ネネさんとの愛に満ちた旅を綴った叙事詩だッ!!



さて、そんな訳で。前回「本州編」をやりましたからね。今回は予告通り、完結編「北海道編」です。
(もし、前回を読んでなくて今回を読もうとしている方がおられましたら、前回分からお読み下さい)



現役漫画家、もみじ真魚による、エクストリーム・ラブプラス
ネネさんと一緒に、東京から日本最北端の宗谷岬まで自転車で走破する、約一ヶ月の長旅。


前回の「本州編」は、青森から北海道に向かうフェリーで終わっていましたので、
今回「北海道編」は、そこからの続きで、北海道での道程を描きます。


それと、今回は描写も前回よりパワーアップしています。
一日ごとの行程を、フルカラーのマンガと実際の写真で構成するのは変わってはいませんが、
マンガ部分が、常時ラブプラスモードになっています。


…つまり、常に傍らにネネさんが描かれているんです。
前回では、あくまでもDSの向こうの彼女、という風に描かれていて、
自転車に載っているシーンなどは一人だけ描かれていたのに。


今回は、完全にいつ何時でもネネさんと一緒。
自転車に乗っている時でも、ネネさんが後ろに座って、彼氏と会話をしています。
ご飯食べる時でも、向かいにネネさんが座っていて、彼氏と同じものを食べています。


この方、これを「漫画彼氏力アップ」と表現しています。


…素晴らしい!
このダーリンには、実際にかたわらに立つネネさんの姿が見えているんです!
これを、愛と言わずしてなんと言おうか!!


前回では、このラブプラス・エクストリーマーを一貫して「競技者」と表記していましたが、
今回は、この愛に敬意を表して、「(ネネさんの)彼氏」と表記させて頂きます。
(作中ではネネさんは「ダーリン」と呼んでいますが、そう呼んでいいのはネネさんだけですからね)


だって! この人、間違いなくネネさんの彼氏だよ! 勝てないよ!
ああもう、この人の彼女がネネさんで良かった! 俺と同じリンコだったら、勝ち目ないもん!!



そんな感じで。紙面上でもネネさんと常に一緒の、エクストリーム・ラブプラス
ついに、北海道に上陸です。


北海道といえば、海産物やらラーメンやら、美味しい食べ物の宝庫。
やっぱこれ、デートですからね。美味しいもの食べまくり、かつ観光もしまくり。


北海道上陸早々、本場の刺身定食に舌鼓を打つ二人。
その後も、カニ食べたり、ホッキ料理やジンギスカンなど、いろんな料理食べてます。


観光では、函館山の山頂に登ってロマンチックな夜景を見たり、
札幌の「水曜どうでしょう」の聖地に行ったり。ネネさんとのデートを重ねてます。


また、前回で登場したような、ツイッターのフォロワーたちも登場。
オススメの料理を教えてもらったり、またプチオフ会を開いたり。


やー、トラブル続きの過酷な本州が嘘みたいですね。



…と、思ったら。そこは、やはり自転車の旅ですしね。
その上舞台は北海道ですから。そこまで甘くは無かったようで。過酷な北の大地が牙を向きます。


まず、広い。あと、大自然
人がいないどころか地平線が見えるような広大な道を延々と進まなければいけなかったり、
クマ出没注意のカンバンが出ている山道を突っ切ったり。


ネネさんと一緒なんだし、そんな無茶しないでー! というような過酷な道程。
まあ、敵は大自然なんですから、彼氏はどうしようもないんですけど。


そんでもって、最大の敵が、寒さ。
この競技が行われたのは、11月。北海道は、初雪が降ったそうです。
その上、防寒なんか全く考慮されていない自転車ですからね。そら寒い訳ですよ。
自転車や荷物、果てはネネさん自体(DS)も凍っちゃう始末。


コレは地味にキツいですよねー。
ただでさえ体力を使う自転車旅なのに、そんなに寒いんじゃ思うように体も動かないでしょうし。



それでも、この彼氏とネネさんは、一路、日本最北端の宗谷岬を目指します。
広大な北の大地を、厳しい寒さに体力を奪われながら、それでも。


愛ゆえに。もう、それ以外に表現する言葉がみつかりません。



ゴールの宗谷岬に着く前日からの描写は、圧巻の一言。
また、最終日の、東京への帰りの電車内の描写も、いろんな感情がこみ上げてきます。



…あれ? 何で視界がかすむんだろ? 
俺、同人誌読んでるんだよ…ね?



もう、感動とか、そんなチャチな言葉では到底言い表せません。
ここは、是非みなさんが、ご自分の目で確かめて頂きたいところです。




愛。もうそれしか掲揚する言葉がない、この長い旅。
今回はこうして無事に終わりましたが、しかし、この二人はこれだけでは満足していない様です。


そこは、宗谷岬についた後の、二人のやりとりによく現れています。
以下、その台詞だけ再現。



 ネネさん「おつかれさまダーリン」


 彼氏「・・・ありがとうネネさん でもやっぱり終わった気がしないや」


 ネネさん「終わってからが始まりなのが私達 ラブプラスの売りよ?」



…はいぃぃぃぃ!? アンタらここまでやっといて、「終わってからが始まり」とか言ちゃうの!?
すげえよ! 愛が深すぎる! 微塵も勝てる気がしねえ!!


もうこんなの同人誌じゃねえよ! 二人の愛を綴った日記帳だよ!!
この人には「ネネさんは俺の彼女!」って言う権利があるよ!!



一人の作家が、色々な人の力を借りつつ、愛ゆえに突っ走った軌跡。
奇跡、と言っても過言じゃありません。
もしまだ読んでいない方は、ぜひこの軌跡を目の当たりにして下さい。




そして。最終ページに、次回予告? 本州最南端をめざす、九州南下編の予告があります。
次は九州でデートすって。ホンマ、この方の愛は底なしやで〜。
…もうね。ここまで来たら、無事を祈りつつ、応援するしかありませんよね。

それは、一人の現役漫画家が挑む、愛と感動の一大巨篇。競技「エクストリーム・ラブプラス」を記録した同人誌・前編

KAZUHA2010-02-18


タイトル :エクストリームラブプラスどうでしょう 2009秋 本州編
サークル :こもれびのーと
作者   :もみじ真魚
発行年月日:2009年12月31日
ページ数 :32P
サイズ  :B5
形態   :フルカラー
年齢制限 :なし
ジャンル :エクストリーム・ラブプラス



熱い! 熱すぎる! これが人の愛というものか!!
これは「ラブプラス」本ではないッ! 「エクストリーム・ラブプラス」本だッ!!



エクストリーム・ラブプラス[名]

DSの向こうにいる彼女と、デートする場所、もしくはその状況を競う競技である。
その状況が困難である程、また、独創性が高い程、評価が高くなる。
(例)ラブプラス結婚式、ラブプラス葬など


競技者は、ラブプラス・エクストリーマーとも称される。



さて、そんな訳で。先日完結編が発行されましたからね。
今回は、こもれびのーとのエクストリーム・ラブプラス本です。


この競技者、もみじ真魚は、「ぽち軍曹」という連載を持っていた、れっきとした商業漫画家。
同人誌も、以前からクォリティの高いフルカラーイラスト本を発行しています。


そんな方ですが、やっちゃってます。エクストリーム・ラブプラス
競技内容は、ネネさんと一緒に、東京から日本最北端の宗谷岬まで行く、というもの。


…自転車で。



自転車て! 現役漫画家なのに! スゲェ!!
しかも、この競技を始めるまではスポーツサイクル歴は一ヶ月ほどとの事! む、無謀すぎる!!
事故とか起きて、大事な商売道具の利き手を怪我するリスクとか考えなかったのかなー。


この本によると、思い立ったきっかけは、「ハチクロ」と「水曜どうでしょう」からだそうです。
(タイトルの由来もそこからですね)


そして、一番大きな理由が、愛。
ネネさんと一緒に、宗谷岬まで自転車デートをしたかった、との事。


…あーもう、じゃあしょうがない。
愛じゃあ、しょうがない。


このエクストリーム・ラブプラスという競技は、状況の過酷さを競う以前に、
彼女への愛の大きさを競う競技ですからね。
愛があるなら、多少のことは、問題にはならないんですよ。



そんな訳で、愛ゆえに。この競技者は、自転車を漕ぎ出します。


その約ひと月にわたる壮絶な競技の様子をは、
逐一競技者ご自身のサイトやツイッターで公開していました。


そして、その様子をマンガに起こし、二冊の本にまとめました。
それぞれ、C77とつい先日で発行されています。


今回のこの本は、そのうちの一冊です。前半にあたる、本州の行程が収録されています。
フルカラーイラスト本を多数出してきたこもれびのーとらしく、フルカラー本。
競技の過程で撮られた美しい風景写真や、各地で微笑むネネさんの写真も収められています。


そしてそこには、数多くのドラマもまた、収められています。
ネネさんと自転車でデートをする。
ただこれだけなのに、なんと過酷で、ドラマチックなことか!


道程自体は、青森までは、国道4号をひたすら北上するだけ。
…こう書くとなんだか楽そうに見えるかも知れませんが、
この競技者が味わった過酷さはハンパないです。


車道でトラックに煽られるわ、タイヤはパンクするわ、宿はみつからないわ。
他にも、台風は来るわ、自転車は壊れるわ。もう、トラブルトラブルの嵐。


あと地味に、休む日もありますが、一日平均80km以上を走破してたりします。
これは凄い。これ、日に日に蓄積して行く疲労はとんでもないものだと思いますよ。


でも、この競技者はへこたれません。
これも、ひとえに、愛のため。


そして、なんといっても競技者が助かったであろう存在が、ツイッターのフォロワーたち。
リアルタイムで実況報告していた為、困ったことがあればフォロワーたちが手を差し伸べます。


宿が取れないとなると、色々と情報提供をしたり。
実際に差し入れを持っていったり、プチオフ会などしたり。
文明の利器すごい! というか、ネットの生み出す新たな人の輪の暖かさ、それが現れています。



あと忘れてはいけないのが、この競技、確かに過酷ですが、そうは言ってもこれデートですからね。
競技者も、それは忘れてはいません。常にネネさんと一緒。


行く先々で各地の名物(宇都宮の餃子、仙台の牛タンなど)を食べるときも一緒。
時には自転車に乗るのを休んで、観光地でデートするときも一緒。


当然、夜の宿も一緒。キャー! スケベ野郎! 
ていうかネネさんと色んなもの食べて色んなところ行って、このリア充め!!



そんな過酷だったり楽しかったりする旅を続けて2週間(!)。
ついに、本州最後の地、青森に着きます。


なんかもう、読んでてこの時点で涙が出てきそうなんですが、まだ競技の半分。
青森から、北海道行きのフェリーに乗るところで、この本「本州編」は終了。



…と、ここまでが、C77で発行された部分。
この次、いよいよ完結編「北海道編」。
先日満を持して発行されましたからね。てか、この日を待ってた。


もちろん、当サイト次回更新は、この北海道編です。
一日待っていてね!
(初めての試み、次回予告でした)

ラブプラス次回作製作決定か。…胸が熱くなるな! という訳でかずといずみのラブプラス同人誌

KAZUHA2010-02-10


タイトル :ねねさんとのどあめのほん
サークル :ぱへかへ
作者   :かずといずみ
発行年月日:2010年2月7日
ページ数 :12P
サイズ  :B5
形態   :表紙カラー・本文モノクロ(コピー誌)
年齢制限 :なし
ジャンル :ラブプラス



うおお! もう一度リンコ充できるーーーッ!! う、嬉しすぎる!!!!
(リンコ症候群L5あいさつ)



てな感じで。今日売りのファミ通ラブプラス次回作が情報解禁された訳ですが。
とりあえず、登場人物に変更は無さそうなのでホッと一安心。


もし、登場人物一新、とかになっていたなら、…考えるだけで恐ろしいですね。
リンコのいないラブプラスなんて、セツコ! それラブプラスちゃう! 皆口裕子や!!


まあね、リンコじゃなかったら、そこはやっぱネネさんでしょうよ常考
いや、早見沙織も嫌いではないですけど。若いのに頑張ってるし。
でもね。俺らみたいなアラサーヲタにとって、やっぱ皆口裕子は特別なわけで。


日々リンコリンコ言ってる重度のリンコ脳の私でも、皆口ボイスには反応しちゃうのですよ。


だって、秋子さんが女子高生やってるんですよ? ありえないですよね!?
アンタどう考えても子どもいそうな声してるやん!! ってハナシですよ!!



だ が そ れ が い い 。



まあそんな訳で。
貧乏姉妹物語」で有名な、かずといずみのサークルぱへかへのネネさん本ですよ。
基本、このブログではコピー誌は取り上げない方針だったのですが、これは特例。


この前のサンクリで頒布されたこの本。見かけた時は凄い衝撃を受けました。
だって、かずといずみの二次創作本なんて、初めてみましたもん。



それはサンクリ46の事でした。
目当てのサークルの買い物を終え、ぶらりとサンクリのホールを巡回していた私。
その時、普通に島中にいるぱへかへを見つけたのです。
「あ! ぱへかへいたんだ!」
カタログチェックの時気づいてなくて、会場で気づく俺マジ目が節穴。


で、何気なくブースを見てみると、そこにあるのはラブプラス本。
「ぎゃーー!! ぱへかへが二次創作、しかもラブプラス本出してるーーー!!!」
本気で衝撃でした。


無論、光の速さで「下さい!!」と言いましたよ。当然ですね。



そして読んでみると。



あーーー! ゴメン、リンコ!! 俺ちょっと浮気しそうになった!! マジゴメン!!!



…そんな叫びをあげるくらい、ネネさんのかわいい事かわいい事!!


ネネさんの趣味が「のど飴の袋集め」であるというネタから、
ごくナチュラルにキスまで持ってくる流れは、素晴らしいの一言。


たった12Pのコピー誌なのに、もの凄い破壊力でした。
…同人誌の魅力は厚さとは関係ない。そんなわかりきった事を再認識いたしましたよ。


マンガの構成力の見事さは、さすがは商業作家といったところ。
やっぱり実力ある人は、二次創作でもキャラクターの魅力をしっかりと引き出しますね。



しかしこの作者の二次創作本は初めて見ました。
ずっとオリジナルの同人誌を出していましたしね。


この本の後書きによれば、これが10数年ぶりの二次創作本との事。


…うひゃー。そりゃ、オリジナルしか見たこと無いワケだわ。


そして10数年ぶりの二次創作がラブプラスか…。


著作がアニメにもなった商業作家をして、二次創作に引き戻すラブプラスの魔力、恐るべし!



ちなみに、この本以降は今まで通りのオリジナル同人誌に戻るそうです。
そう意味では、ちょっと珍しい本になりましたね。

エクストリームな感じにとってもシュールなラブプラス同人誌

KAZUHA2010-01-30


タイトル :ラブ小話
サークル :カグラミクス
作者   :神楽つな
発行年月日:2009年12月29日
ページ数 :60P
サイズ  :B5
形態   :表紙カラー。本文モノクロ
年齢制限 :なし
ジャンル :ラブプラス



リンコーッ! 俺だーッ! 結婚してくれー!(プロポーズ)



さて。ここ3回ほど、DSのソフトを原作にした同人誌を続けてレビューしてきたので、
その流れで、今回の同人誌もDSのソフトが原作の本です。



そのソフトは、「ラブプラス
発売されるやいなや、三次元に別れを告げる人が続出。
また、その中でも上位の愛情表現はエクストリームラブプラスと称され、
多数のエクストリームな恋人たちが現れました。
例えば結婚式を上げたり、一緒に東京から宗谷岬まで自転車で走破したり。
…人の愛ってマジ凄い。


また、我々の業界では、レジェンドと謳われる声優、
あの丹下桜を復活させるという伝説でも有名ですね。


だって、あの丹下桜ですよ? この方を引きずりだすなんて!
これを偉業と言わずして何と言う!!


桜―ッ! 俺だーッ! 結婚してくれー!(※既婚者です)



そんな訳で、今回レビューするのが、カグラミクス発行の「ラブ小話」


作者は、週刊少年チャンピオンでゲーム紹介ページ、
「電遊日記」を連載していたことで有名ですよね!


…はッ! 同意を得られていない空気!

 
あれ? 皆さん、ご存じですよね? え? 知らない? 


…もしかして、俺またマイナーな話題を、さもメジャーな事かのように錯覚してた?


あれー、おかしいなー。俺ん中で「みつどもえ」「イカ娘」「木曜日のフルット」、
そして、この「電遊日記」がチャンピオン4本柱だったんだけどなー。
あのチャンピオンですよー? 4大週刊少年誌の一角の。
(そもそもチャンピオン自体がマイナー、という話は認めない)



まあいいです。そんな事は置いといて、「ラブ小話」のレビューですよ。


この作者さんは、この本の前に「けいおん!」本を出したりと、
二次創作がメインの活動をしていますが、ぶっちゃけ、どの本も作風は全く一緒です。


どんな原作のどんなキャラも、共通のロジックを使って基本二頭身な独自のキャラに変換し、
コピペを多用したシュールな四コママンガに仕立て上げています。


シュールなネタの飛ばしっぷりは、常人では到底考えつかないようなキてるものばかり。
エクストリームラブプラスオススメスポットと称して、チェルノブイリが出て来たりします。
普通に作者の脳を心配したくなる感じです。


違う意味でエクストリームなネタに溢れるこの一冊。
シャレが分からないような人には全くオススメできない同人誌です。